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アイルトン・セナ公認F1マシンがスロットカーで登場!18種のサーキットが再現できるコースキットも開発されている

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAMAURA Takahito)

  • AFX社製セナのコースキット
  • AFX社製のスロットカーモデル。マクラーレンやキックザウバーなどもある。最新作はアルファ ロメオF1のようだ
  • スケーレックストリック社のスロットカー。サイズは1/32となる
  • セナのキットに付属するロータスF1
  • 国際貿易矢田誉社長はスロットカーブームに期待
  • 全18コースのレイアウトが再現可能だというコンプリートセットのボックス。もちろんクルマも付く
  • セナのキット。パッケージの上にはセナのサイン。そして下はセナが優勝した各コースのレイアウト図が入る
  • AFX社製のスロットカーコース。4レーンでかなりコンパクトである
  • セナのキットに付属する2台のロータス

スロットカー・ブームが静かに復活を遂げている

2025年で63回目を数える「静岡ホビーショー」が、模型の世界首都と称される静岡県静岡市のツインメッセで開催されました。自動車メディア業界のなかでも5本の指に入るホビー好きとして知られるモータージャーナリストの中村孝仁氏がレポートをお届けします。

1940年代創業のメーカーが未だに継続している

今回のホビーショー2025では、国際貿易がスロットカーの展示を行っていた。会場広しと言えども、商品としてスロットカーを置いていたのは確認した限り、国際貿易ただ1社であった。国際貿易の矢田誉社長に、なぜスロットカーをビジネスとして展開するのか? 果たしてスロットカーと言う娯楽が再び復興する可能性があるのか?? などについて伺った。

スロットカーの娯楽について、少しその歴史を紐解いてみる。元々の起源は1947年に創業した、イギリスのミニモデルス社が、今も存在するスケーレックストリックというスロットカーを発売したことに始まる(それ以前にもいろいろと存在はしたが起源はここである)。

スケーレックストリックは、クルマだけではなく同時にコースも(単純な8の字型だったが)発売。家庭で自動車のレースを楽しめることで、イギリスではスケーレックストリックに続いて、MRRCをはじめ、複数のメーカーが同じような方式のモデルを誕生させた。このスケーレックストリックがアメリカに輸入され、「テーブルトップグランプリ」と新しいゲームとして紹介された。アメリカで大ブームを巻き起こすことになるのである。こうしてアメリカでもストロンベッカー社を筆頭に、以後レベル、AMT、モノグラムなどのメーカーが、スロットカーを作り始めた。

1980年代以降スロットカーの市場は急速に衰退

ちょうど同じころ、日本にもレベルやモノグラムといったメーカーのスロットカーが輸入されるようになり、同時に日本の模型メーカー、コグレやニチモ、マルサン、そしてタミヤ模型などが、この市場に参入して日本でも大ブームとなった。ちなみにアメリカでは、1960年代にスロットカーの売り上げが3億5000万ドルの規模であったというから、まさに巨大産業であったといえよう。

しかし、アメリカも日本も1960年代の終わりにはブームが一気に終息を迎える。アメリカの場合は、無知な経営者がサーキットを作ったことで失敗したのが大きな要因だった。日本の場合は同じようにサーキットに集まる大人たちが、子供を阻害し、風紀上良くないという理由から、サーキットへの子供の出入りを禁止したこと、ならびにアメリカでの終息も影響のひとつだったと考えられる。

こうして1980年代以降、スロットカーの市場は急速に衰退した。ただ、アメリカでは現在でも150〜200ヵ所のスロットカー営業サーキットが存在し、レースが行われている。また、ヨーロッパは近年一種のルネッサンス期を迎えていると、ヨーロッパでは捉えられている。昔からのファンだけでなく新規のユーザーもスロットカーの魅力を再発見している。理由はデジタルシステムやリモートコントロールなど、高度な技術を開発し、より柔軟でカスタマイズ可能なオプションを提供しているからだ。

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