規制が厳しい時代だからこそ老舗が挑む原点回帰の理由
「2025年のテーマはカスタム」。そう語るのは、愛知県の老舗ショップ・GRAND PRIX(グランプリ)です。規制やディーラー対応の壁などで輸入車カスタムに不安を抱く人が増えるなか、あえて今、カスタムの魅力を伝えることに力を注いでいます。新たに生まれたデモカーの狙いとは?
2025年のテーマはカスタム
愛知県豊川市に位置するGRAND PRIX(グランプリ)は、1980年創業の老舗カスタムショップだ。創業当時から輸入車のカスタムを手掛けており、なかでもメルセデス・ベンツのカスタムを得意としていて、ユーザーからの評価も高い。現在はカスタムに限らず、メンテナンスや車検、修理まで幅広いサービスを展開しているが、店長を務める柴田氏は取材時にこう語ってくれた。
「2025年のGRAND PRIXのテーマはカスタムです」
近年では社外パーツをひとつでも取り付けているとディーラーへの入庫を断られてしまうケースがあったり、輸入車をカスタムすることに対するハードルが高くなりつつあるという。しかし、そんなときこそカスタムカーの魅力を広めたいという柴田氏の想いと、すべてはカスタムから始まった同社の原点回帰の意を込めてデモカーも制作した。
すでに買い手が付いたというそのデモカーは、スマート「453フォーツークーペ」のブラバス アルティメイト仕様だ。以前から「上位グレードの仕様にしたい」というユーザーからの依頼が多かったことや、より手軽にカスタムを楽しむ方法の提案としてあえて「仕様」のデモカーを制作する選択肢を選んでいる。
また、アバルト「595」をベースとした次なるデモカー計画も進行中である。40年以上にわたって輸入車のカスタムと向き合ってきたグランプリの挑戦はこれからも続く。
GRAND PRIX
所在地:愛知県豊川市大橋町1-2
TEL:0533-56-3344
営業時間:平日10:00〜19:00/日祝10:00〜18:30
定休日:水曜日
https://www.gpx-gmbh.com